2015年11月16日月曜日

フランスTGV脱線(2015年11月14日) 

 ハフィントンポスト日本版
 http://www.huffingtonpost.jp/2015/11/15/tgv-derail-accident_n_8567166.html

この記事によると新路線の試運転中に速度を出しすぎて事故を起こしたようですが、ただの速度オーバーだけでは無いような気がします。

事故現場はフランス東部のドイツ国境近くのストラスブールの北 約15km。


事故現場写真

写真の左下の所で脱線しています。


ここで疑問に思うことは

1.脱線した所から約1.5km先に現在運行している路線に入るポイント(分岐器)が有ります。
 350km/hで走行してきてここから減速し仮に38番ポイントとして通過速度(分岐側160km/h、直線側制限なし)まで減速することは不可能です。
  (台湾高速鉄道:車両は新幹線700T型ですが、分岐器はドイツ製38番を多用しています)
 (新幹線N700系の非常時の減速度は3.64km/h/sで仮に350km/hから160km/hまで減速するには約3.5km以上必要です。)

2. 線路の曲線半径が約700mのところを約350km/hで走行していること。
 東海道新幹線の本線では曲線半径が2500m以上、山陽新幹線では4000m以上と決められています。
 新幹線では高速走行が認められていない曲線半径になります。
 制限速度はカント(線路の横方向の傾き、サーキットで言うとバンク角)により異なりますが約150km/hくらいだと思われます。

以上から運転士に勘違いか、なんらかの異常事態があったと思われます。


試験走行中の仏TGV脱線事故、複数の子どもが乗車
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151116-00000025-jij_afp-int

 「来春に投入予定の次世代TGV車両の試験走行中に起きたもので、公式記録では試験を行う技術者と鉄道関係者49人が乗車していたことになっていた。」
「複数の子どもが乗っていたことを明らかにした。TGV史上最悪となった今回の事故の死者は、11人となった。」

新路線が開通間近で家族を乗せて試験走行をしていたのか??

2015年10月13日火曜日

本当に新幹線を売る気があるのか??


Searchina

ベトナムに新幹線建設か-鉄道総公社幹部が発言
 2007/05/02(水) 16:22

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2007&d=0502&f=business_0502_010.shtml


<引用開始>
 ベトナム鉄道総公社副総裁のグエン(中国語表記では阮達祥)氏によると、高速鉄道路線は従来線とほぼ平行して作られ、総投資額は330億米ドル。設計上の最高時速は300キロメートルで、現在29時間程度のハノイ-ホーチミンを10時間程度で結ぶという。
 <引用終わり>

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INTERNATION BUSINESS TIMES

 日本の新幹線、ベトナムに導入へ-総事業費5兆円


http://jp.ibtimes.com/articles/357529

<引用開始>
11月に都内で鳩山首相とベトナムのグエン・タン・ズン首相が会談した際、ベトナムの「南北高速鉄道」計画に日本の新幹線方式を導入する旨が示されたとい う。同鉄道はベトナム北部の首都ハノイと南部の省とホーチミンを結ぶ総距離約1,560キロで、総事業費は約560億ドル(約5兆円)とされる。資金源な どについては、今後詰めていく予定だ。
<引用終わり>

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 日本経済新聞


新幹線に黄信号 ベトナム国会、整備計画を否決
 2010/6/19 20:10

http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM1902C_Z10C10A6FF8000/ 

 <引用開始>
 ベトナム国会は19日午後、「南北高速鉄道」計画を推進するとした政府案を反対多数で否決した。同鉄道は新幹線方式での整備が閣議決定されていたが、議会 では560億ドルの巨額投資と鉄道事業の採算性の低さを懸念する声が相次いだ。政府が推進する事業が承認されなかったのは極めて異例で「現政権にとって打 撃となる可能性もある」(外交筋)。
 <引用終わり>

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読売新聞

ベトナム新幹線計画否決、日本の輸出戦略に打撃
(2010年6月19日19時22分  読売新聞)

<引用開始>
 審議では国家予算の約3倍に相当する約560億ドル(約5兆2000億円)の巨額の建設費に対する慎重論が多く出され、否決の要因となった。次回の審議は今年末に行われる予定だが、計画の実現に向け不透明感が強まった格好だ。
 <引用終わり>

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日本の新幹線が安全性、技術力が世界一と言われながら中々輸出できないのはJRが主となって輸出を推進するからである。
新幹線は速度300km/h以上で走行するため、何かにつけて高価になる。
速度が上がれば上がるほど車両代、線路、架線、保守管理と車両・線路・架線寿命が短くなりすべてにわたって金がかかる。
日立などには200km/hクラスの車両もあるが、JRは日立の顧客でもあるためJRが輸出交渉をしていれば表立って交渉することができない。
ユーザーの予算により新幹線か200km/hクラスを選択できるようにしなければいけない。
安全に欠かすことができないATCがまた非常に高価なのである。
日本のように3〜5分間隔のダイヤなどは発展途上国では考えられない。
国々により金額的に最適なシステムが必要である。